とりあえず3年は病院で働け！
と言われたことある看護師の悩みを解決する記事です。
病棟に３年いてその後８職場を経験したなかで、わかったことを解説していきます。
結論から言うと、急性期病院で３年働けと言われる理由は
・プリセプターを任されるから
・急変など経験していないことが少なくなるから
・石の上にも3年
上記の理由でみんな３年は急性期病院で働けと言われてます。
２年だとまだまだ経験していないことがあるという印象です。
「まだ1.2年目なのに、3年を今の職場で働くのは無理！」というあなたへの、解決方法は
・看護師としてどこを目指すのか考える
・人間関係に悩むなら異動を検討
・明確な答えが出ないなら転職活動をしてみる
上記の方法をおすすめします。
この記事を最後まで読めば、あなたが今の職場で我慢して3年は働くべきか、すぐに職場を変えた方がよいかが分かります。
詳しく解説していきます。
看護師はとりあえず３年と言われる理由
看護師はとりあえず3年と言われる理由は、以下の通りです。
・プリセプターを任されるから
・急変など経験していないことが少なくなるから
・石の上にも3年
詳しく解説していきます。
プリセプターを任されるから
看護師は3年以上続けろ！と言われる理由は教えられる立場から、教える立場になるからです。
急性期病院は3年目からプリセプターをやらせる職場が多いです。
プリセプターを経験すると、何もわからない新卒看護師に教えるので自分の頭の中が整理できるし、「適当なことを教えないようにしよう！」と言う気持ちになり、解剖整理などを勉強するため成長できます。
プリセプターをやって看護師として成長したと実感している人が多いから、看護師は3年続けろ！と言われます。
経験しない事のほうが少なくなるから
看護師はとりあえず3年は続けろと言われる理由の2つ目は、3年間働けば病棟でおこりうることのほとんどを経験するからです。
急性期病院に3年も働いていれば、急変やインシデントなどその病棟で起こることのほとんどを経験します。
この病棟にいて初めて！という事が3年も病棟で働いていると、グッと減ります。
急性期病院である程度の経験をしていれば、介護施設など急性期病院より忙しくない職場では想定の範囲内の事しか起きないので転職しやすくなります。
実際に私は3年経験してから転職しましたが「大学病院を3年くらいやっていたら大丈夫だね」と言われました。
1.2年目よりも臨床経験3年のほうが転職の時は強いため良い職場への転職を求めるなら、3年の経験が必要です。
石の上にも3年
急性期病院で看護師として3年は続けろ！といわれる3つ目の理由は、昔からそういわれてきたからです。
新しく始めたことを1，2年で「ツライから辞める！」は、日本人の感覚的には時期尚早です。
ことわざにもあるようにせめて3年は働いたほうが良いという感覚から、「とりあえず3年」と言われています。
「いやそんな感覚で物を言われても」と思うかもしれませんが、実際に3年経験しないとわからないこともあったので、解説していきます。
看護師を３年経験しないと気付けないこと
看護師を3年経験しないと気付けないことは、以下の通りです。
・人がいない・急変時に経験の差が出る
・この病棟で３年できたという自信が付く
詳しく解説いていきます。
人がいない・急変時に経験の差が出る
看護師の経験の差は、欠員が出て人がいない・急変時に顕著にわかります。
例えばいつもは静かな先輩が欠員が出た時に、人一倍働いていること、急変時の動きが完璧な事は、1.2年目では自分のことで精一杯で周りを見れないので気付けません。
自分が行う業務に余裕が出てきて、周りの動きを意識するようになる3年目になると臨床経験の差を強く感じることがありました。
臨床経験の差を強く感じると、今感じている「３年も続ける必要あるか？」という考えから「まだまだ未熟だな」と変わる可能性があります。
「とりあえず3年」続けるかどうかの解決方法を早く知りたい方は、下へ移動
この病棟で３年できたという自信が付く
3年間急性期病院で働くと、「私はこの忙しい病棟で3年も働けた！」という自信になるので、転職活動も負い目がなくできます。
1.2年の早期退職という経歴があるとたいてい面接で突っ込まれます。
そこでもっともらしい回答ができないと「うちの会社にきてもすぐに辞めるかも？」と思われてしまいます。
応募条件に「臨床経験3年以上」はよく見る内容です。
スムーズに転職するためにも、とりあえず3年は間違っていません。
看護師をとりあえず3年経験するデメリット
とりあえず3年、今の病棟で働き続けるデメリットもあります。
・役割が与えられて転職しづらくなる
・新卒・２年目の時に転職すればよかったと後悔
詳しく解説していきます。
役割が与えられて転職しづらくなる
看護師でとりあえず今の病棟を3年経験すると、役割が与えられて転職しづらくなります。
例えば先ほど解説したようなプリセプターや係、委員会、看護研究などです。
役割を任命された年に退職しづらいですよね。
「好きなタイミングで退職できないなら、早めに・あの時に辞めればよかった」と後悔する可能性もあります。
新卒・２年目の時に転職すればよかったと後悔
看護師でとりあえず今の病棟を3年経験したみたけど、なにも収穫はなくただ「臨床経験3年」をゲットしただけとなり時間の無駄で後悔する可能性があります。
とりあえず3年という言葉を信じて働いてみたけど、ただただツライ3年間で１．２年目に退職すればよかったと後悔する可能性もあります。
3年続けるべきかどうか、3年続けずに今すぐにでも辞めるべきかどうかは、個人の状況によって違いますが、看護師8年の経験上で明確なラインがあるので解説していきます
「とりあえず3年」今の職場で働き続けたほうが良い看護師
とりあえず3年今の職場で働き続けたほうが良い看護師は、「なんとなく今の病棟がイヤ、転職の理由が不透明」な人です。
「明確な理由はないけど、今の病棟なんとなくイヤ」という看護師は、今の病棟を続けておきましょう。
明確な理由なく退職すると失敗するからです。
例えば仕事自体がダルイ、家でだらだらしていたいなど、看護師どうこうではなく世の中の社会人ほとんどが感じている理由で転職しても仕事はしなきゃいけないので、仕事のダルサはなくなりません。
大きな理由がなく辞めたい場合は、急性期病院で働くことをおすすめします。
急性期病院は給料・福利厚生が良い
急性期病院は残業や忙しさはあるものの、看護の世界では給料・福利厚生はものすごく充実しています。
例えばボーナス年間４か月、寮、家賃手当、育休、働けなくなった時の手当など
小さい企業、個人の比じゃないです。
給料の充実感、安定感、福利厚生を捨てて、今の職場にいるデメリットよりも他の職場のメリットが上回る（今の職場のデメリット＜他の職場のメリット）のであれば、ぜひ転職をおすすめします。
「とりあえず3年」を待たずに転職したほうが良い看護師
「とりあえず3年」を待たずに転職したほうが良い看護師は、以下の通りです。
・興味のある分野で働きたい
・今の病院よりも好条件の求人がある
・一般常識から考えてブラック
詳しく解説していきます。
興味のある分野で働きたい
「興味のある分野、診療科があってすぐには異動できない・そもそも診療科がない」なら、今すぐの転職をおすすめします！
理由は早い方が興味のある分野で、早く1人前になれるからです。
例えば「循環器を極めていきたい」のに、精神科で働いていても循環器のスペシャリストになれません。
今の職場で異動が叶わないなら、転職をおすすめします。
今の病院よりも好条件の求人がある
今の病院よりも好条件の求人があるなら、３年経たずに転職をおすすめします。
理由は好条件の求人はすぐに埋まってしまうからです。
人気な病院は中途採用枠が少ない場合も多く、毎年募集がかかるわけではないです。
なのでもし人気な職場の求人を見つけて、「行きたい」と思うならチャレンジしましょう。
ただ注意点は、目先の給料だけに惹かれてはいけません。
「福利厚生はどうか」「今後結婚して子供ができた時に働ける環境か」「昇給はどうか」「仕事のやりがいを感じられそうか」など、今の職場と好条件の求人を比較してみましょう。
単純に「今の職場よりも給料がよい！」と言うだけで転職すると、福利厚生・昇給・やりがいがなく長く働けずに「前の病院の方がよかった」と後悔してしまう可能性があります。
十分に比較して転職を検討しましょう。
一般常識から考えてブラック
一般常識からして明らかにブラックな職場であるなら、転職をおすすめします。
例えば
・ほとんどがサービス残業
・週休が慢性的に取れていない
・給料が未払い
働いた分の対価・休みが取れない職場は、早めの転職をおすすめします。
看護師のよくある「毎日残業・お局が嫌・忙しすぎてブラック」でも、ちゃんと給料が払われていれば辞めずに働いている方が良いです。
上記のような明らかなブラック企業であれば、すぐに転職をおすすめします。
3年なんて我慢できない！経験年数が浅い看護師が転職する時に考えるべきこと
3年なんて我慢できない！経験年数が浅い看護師が転職する時に考えるべきことは、以下の通りです。
・看護師としてどこを目指すのか考える
・人間関係に悩むなら異動を検討
・明確な答えが出ないなら転職活動をしてみる
詳しく解説していきます。
看護師としてどこを目指すのか考える
看護師として将来的にどうなりたいのか、考えてみましょう。
例えば
・管理職として活躍したい
・専門看護師、認定看護師になりたい
・スペシャリストになりたい
・ジェネラリストになりたい
・転職に困らないくらいの経験は積みたい
・プライベートを充実させてのんびり働きたい など
キャリアで悩む20代後半から30代にどうなっていたいのか、考えてみましょう。
上を目指していきたいなら急性期病院で働くのがよいだろうし、プライベートを充実させてのんびり働きたいなら「とりあえず3年」したらさっさと転職しちゃった方が理想が叶います。
1年後にビジョンが変わっていても良いので、まずはどうなりたいか考えてみましょう。
人間関係に悩むなら異動を検討
「とりあえず3年も続けなきゃだめ！？」と思ってしまう要因の1つに人間関係の問題があります。
人間関係の問題で辞めようか悩んでいるなら、異動を検討しましょう。
正直なことろ人間関係の問題は、どこの職場にもあって解決しない可能性があるからです。
例えば急性期病院からデイサービスに転職しても、デイサービス特有の人間関係の問題はあるしストレスなのは、変わりないです。
人間関係の問題以外は納得して仕事が出来ているなら、異動を検討しましょう。
急性期病院は「給料」「昇給」「福利厚生」「やりがい」があるので、人間関係の問題だけで退職するには正直もったいないです。
異動によって人間関係の問題が解決する場合が多いので、検討してみましょう。
明確な答えが出ないなら転職活動をしてみる
今の職場「とりあえず3年」続けるか明確な答えが出ないのなら、転職活動をしてみましょう。
理由は今の職場との比較ができて、明確な答えが出る可能性が高いからです。
今の職場に納得できていないと、「3年も続けたくない！」と思ってしまいます。
なので今の職場が周りと比べて、良い職場なのか比較してみると答えが出るかもしれません。
比較するポイントは以下の通りです。
・給料、昇給、管理職の給料
・福利厚生
・休日の数
・子育て中の人、中堅看護師の人数
・残業時間
就職する時には意識していなかった上記を比較することで、今の職場がどうなのか明確にわかります。
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看護師のとりあえず3年！無理しなくてもよい
今回の記事では、看護師のとりあえず3年続けろと言われる理由と、メリット・デメリットについて解説しました。
とりあえず3年と言われる理由は、以下の通りです。
・プリセプターを任されるから
・急変など経験していないことが少なくなるから
・石の上にも3年
とりあえず3年続けると看護師として気付けることは、以下の通りです。
・人がいない、急変時に経験の差が出る
・この病棟で３年できたという自信が付く
ただダラダラと続けるデメリットもあります。
・役割が与えられて転職しづらくなる
・新卒、２年目の時に転職すればよかったと後悔
無理して続けても「時間の無駄だった！」と後悔するリスクもあります。
無理して3年続けるよりも、納得して働き続けた方が仕事のストレスも減ります。
納得して働くために、他の職場と比較してみると明確な答えが出る可能性があります。
・給料、昇給、管理職の給料
・福利厚生
・休日の数
・子育て中の人、中堅看護師の人数
・残業時間
就職する時には意識していなかった上記を比較することで、今の職場がどうなのか明確にわかります。
他の病院の情報をたくさん集めるなら転職サイトの担当者に、詳しく聞いてみるのが楽だし自分ではわからない内部情報まで教えてくれますよ。
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